5、「すっぽかした(遅刻したこと)」と自分の価値を結びつけて考えない
前述したように、他のことに注意が移ればそのことに没頭してしまい、約束も納期も頭からすっ飛んでしまうのがADHD(注意欠陥/多動性障害)の特性だ。あなたがどんなに大切な人であろうが関係ない。特別な取引先の社長が相手でも、総理大臣と約束していても、すっぽかす・忘れるときは、忘れるのだ。
ADHD(注意欠陥/多動性障害)は等しく誰の前でもうっかりするし、すっぽかすし、遅刻をする。これは、ADHD(注意欠陥/多動性障害)の人のフォローをする際にも「あなたを軽く見たり、大切に思っていないわけではない。どんなに大切な約束だろうと忘れます。そういう障害なんです」と相手にいう必要がある。なぜなら本人が「そういう障害なんです」と説明しても説得力がなく、言い訳にしか聞こえないからだ。
さて、上記5つの考え方を挙げてみたが、できそうだろうか。自分には絶対に無理だ、受け入れられないと思ったならばできるのであればADHD(注意欠陥/多動性障害)の人と距離を置いて付き合うしかない。
仕事で関わる相手など、距離を置けない場合は上記5つの方法を試してみてほしい。
よく「ADHD(注意欠陥/多動性障害)を口実にしてなまけているだけだ」という人がいるが、遅刻やすっぽかし、納期が遅れることによるデメリットを
考えてみてほしい。社会的な信頼を失うことはあっても、プラスの評価につながることはない。常にマイナス評価されるリスクを背負いながら生活しているADHD(注意欠陥/多動性障害)の人は、二次障害(ADHDの特性そのものではなく、怒られたり社会から疎外されることにより、うつや不安障害、強迫神経症などの精神疾患にかかること)やトラウマに苦しんでいるのだ。
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