障害者のリアル一人暮らし~自立とは依存先を増やすこと~

コラム

見てもらうと分かる通り、1日にヘルパーが来る時間が限られているので「自分でできること」「ヘルパーに頼むこと」をしっかりと見極める必要があります。(すべてヘルパーに頼んでいると、時間がオーバーしてしまう)

 

例えば、洗濯機を回すことは、一人でもできるけれど、洗濯バサミを使って干すのは難しいので、ヘルパーさんにお願いするという感じです。ということで、私は朝の支度をなるべく一人でこなしていました。(寝坊したときを除く)

 

そのおかげで、簡単なお弁当なら一人でも作れるようになりました。

 

(実際に私が作ったお弁当です)

 

【より丁寧にコミュニケーションを!】

一人暮らしの最中、毎日朝と夜に来てくれていたヘルパーさん。毎回、同じ方が入ってくれるわけではありません。人と人との関係なので、中には自分と合わない人もいらっしゃいました。

 

例えば、私に来た郵便物を勝手に捨ててしまったり「良かれ」と思って、私が1人でもできることを先回りしてやってしまう人もいました。実家ならば、長年一緒に住んでいる両親が「言わなくてもわかる」「暗黙の了解」というように言わなくても伝わることが多かったです。

 

しかし、ヘルパーさんは当然ながら他人。実家にいるときよりも、丁寧にコミュニケーションをとることが求められることにすぐ気がつきました。そこで、NHKの「バリバラ」を視聴し、ヘルパーさんへの指示の出し方を勉強してみました。

 

例えば、野菜を切ってもらいたいときに「一口大に切ってください」と伝えてみるとか。テレビから得た情報を見よう見まねで真似しているうちにヘルパーさんたちからも「ユイちゃんの指示、わかりやすくなった」とお褒めの言葉を頂きました。

 

もし、自分と合わないヘルパーさんに会った時もコミュニケーションを取ることが大事と気がつきました。自分の言葉で「やってほしいこと・やってほしくないこと」を明確に伝えるように心掛けました。

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