8050問題|福祉につながらない「ひきこもり」たち。母親の死を目の前に立ち尽くすことしかできなかった50代男性

そのほか

成人のひきこもりの子どもの社会復帰は、長期戦になってしまう。だが、自分に合ったいくつものサービスを利用しながら、少しずつ生活の安定と向上ができるのではないだろうか。

 

中には、支援者もお手上げのケースがあるという。特に、女性のうつ病を持つ人の場合だと、男性よりも時間がかかるそうだ。支援とうまく関わることができないために、失敗する(支援者を拒絶する)ケースもあるという。

 

こうならないためには、どうしたらよいのか、支援機関の職員に聞いた。発達障害の傾向がある子には、2歳から、療育をスタートさせることを勧めているそうだ。小さい時に療育をスタートさせた場合、発達障害があっても、大人になる頃には、健常児と変わらない程度に成長することがあるという。

 

なので、療育はお早めにとのこと。現在は、幼児教育の無償化時代だ。うまく療育スクールを使いながら、就学時、周りの子と合わせられるように人馴れする。公的な場所でのマナーを覚えていくといいそうだ。

 

50代で福祉支援と繋がっても、遅くはない。親が生きている間に、福祉の手を借りて、就労継続支援事業所に通所したり、徐々に社会参加していければ、親も安心だ。少なくとも、相談できる支援者がいれば、行き倒れになることはない。暗いトンネルを抜けるのに、時間を要するが、必ず光は差す。

 

厚生労働省のホームページも、一度は見てほしい。障害者福祉サービスの利用手続きや、都道府県別に、地域の福祉サービス事業所を探せる。どんなサービスがあるのか、特色や連絡先もわかる。

地域サポートステーション」では、働くことに悩みを抱えている15歳~49歳までの人を対象に、コミュニケーション訓練や、就労に向けたバックアップ事業を展開している。

 

今、悩んでいる自分・家族に、必要な支援はどんなものなのかの知識を与えてくれる、総合情報サイトが、厚生労働省のホームページだ。

 

悩んでいる方には、ぜひ、一度、アクセスしてみて欲しい。

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