コロナウィルス騒動でパニックになった人たちは、詐欺師やカルト団体にだまされやすくなります。あなたやあなたの家族は大丈夫?

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現在は、日本中どこでもコロナウィルスの話題でいっぱいです。テレビも、ネットニュースも、SNSも、コロナウィルスの話ばかりです。
もちろん、明るい話題ではありません。
感染の拡大、学校の休校措置、コンサートやイベントの中止、マスクや日用品の不足、などまるでパンデミック映画の中にいるような気持ちになります。

 

病気の話ですから「死」に関しても、普段よりも意識せざるをえません。
その結果、ひどく落ち込んでしまったり、パニック状態になってしまった人も少なくないと思います。
政府や政治に対し不信感を持つのも当たり前でしょう。

お上が役に立たないなら、それぞれが
「どうにかして、この状況を切り抜けたい」
と思うでしょうし、
「自分や家族だけでもなんとか助かりたい」
と考えるのも、自然なことだと思います。
その思いが現実化したわかりやすい例が、マスクやトイレットペーパー、日用品の買いだめでしょう。
買い占めがはじまると、コンビニエンスストアや薬局から商品が消えます。棚から商品がなくなっているのを見ると
「ああ、商品がなくなっているということは、本当に品不足が起きているんだ。ならば私も買わなければ」
という考えにいたる人が増え、ますます買い占めに拍車がかかります。

 

2月21日から25日にかけて僕は韓国へ取材旅行に行ってきました。
2月20日に韓国当局から韓国の新興宗教団体によって感染が拡大した可能性が高いと発表されたため、旅行を取りやめる人も多かったようで行きの飛行機はガラガラでした。
韓国国内でも日本以上に危機感が高く、電車やバスに乗っているほとんどの人はマスクをしていましたし、繁華街やレストランストリートも寂しい人通りでした。

僕はとても楽観的な性格なので、特に悩むこともなく気兼ねなく予定通り取材をしました。取材の途中では、Twitterで近況を呟いたりしました。
帰路に着いた後、知り合いから
「こんなご時世に韓国なんかに行って大丈夫なのか? 心配だ」
というような内容のメールが届きました。その人以外にも何人かから似たような指摘をされました。炎上するような事態にはなっていませんが、かなり強めに非難されることもありました。

芸能人がスキーを楽しんでいる投稿をしたところ、「みんなが不安で落ち込んでいる時に不謹慎だ。空気を読め」とその芸能人を叩くニュースが配信されていました。海外旅行をしたり、スキーを楽しんだりすることは、なんら悪いことではありません。しかし現在では、それを許さないという空気があります。
日本全体に、
「こんな時期なんだから大人しくしてろ」
という、同調圧力がかかっているのでしょう。
そういう世情はとても息苦しいものです。
ただ、普通に毎日暮らしているだけなのに、
「街を歩いていると憂鬱な気持ちになってしまう」
「どうしたらいいか分からない。何を信じたらいいのかも分からない。とても不安だ」
という気持ちになる、と知人から耳にしました。

 

僕は、いわゆる実話誌と呼ばれる雑誌でよくルポを書いていました。決して上品な本ではなく、ヤクザ、半グレ、などの反社会的勢力、カルト宗教団体、マルチビジネス団体、エセ科学集団、などを取材しました。
そういう団体に潜入して取材したこともありますし、犯罪行為をしていた個人から直接話を伺ったこともあります。
その経験から言えるのは、悪いことでお金を稼ぎたい人や、自分の教えを広めたい人にとっては、現在の状況は濡れ手に粟のまさに稼ぎ時だということです。

 

現在の状況は2011年の東日本大震災の直後の放射能パニックに似ています。
放射能とコロナ菌は「目に見えない」という特徴があります。
「目に見えない」というのはとても厄介で、どれだけ心配しても心配したりなく感じます。
そして、国や科学者は実に頼りないことしか言いません。
「手洗いうがいをしっかりしましょう」
「ただちに健康に影響が出るものではない」
「軽い症状なら検査を受けなくて良いです」
そんなゆるい対策しか指示しないし、断言もしてくれない。
ああ、ダメだこんな奴ら、もっと良い解決してくれる人たちはいないか?
と考えるのは自然のなりゆきでしょう。
そして世の中には、そういう不安、不満を持った人たちを騙そうとする集団がいます。
騙そうとする意識はなく
「本当に正しいことだ」
と信じ切って押し付けてくる人もいますが結果はほとんど同じです。

 

例えば、
「放射能を除去する菌」
「飲めば癌が治るサプリメント」
「簡単に空間除染ができる装置」
など怪しげな商品を販売する人たちがいます。
言うまでもありませんが、それらのほぼ全てがでたらめです。効果がないだけなら良いですが、体に害がある場合もあります。
その他にも
「自宗教団体に帰依すればコロナウィルスにかかっても死なない」
と標榜する、新興宗教団体があります。

 

皆さんの正義感や優しさを利用してお金を集める募金詐欺集団もいます。
普段なら
「インチキ臭いな」
と避けることができることでも、パニックになっていると、視野が狭くなって思わず飛びついてしまいます。まさに
「溺れるものは藁をも掴む」という状態です。
「綺麗事を言うなよ。どうしていいのか分からないんだから、仕方がないじゃないか! 1パーセントでも助かるんだったら、藁でも掴むよ!」
と憤る人もいるかもしれません。

 

ただ、ちょっと考えてみましょう。まず、私たちは溺れているのでしょうか?
テレビなどでも散々言われていますが、コロナウィルスの毒性はそこまで強くありません。インフルエンザと同じくらいでしょう。お年寄りや幼子には注意が必要ですが、健康な体躯の人たちは罹患してもまず大丈夫です。特効薬はまだ発売されていませんが、体の免疫機能で十分対応できるようです。
「ただ、万が一ということがある」
という意見もあるでしょう。
もちろん万が一はあります。
あなたがコロナウィルスにかかって亡くなる可能性があるのはもちろん否定できません。
しかし人間はいつか死にます。通勤中に自動車にはねられるかもしれないし、隣人に包丁で刺されるかもしれない。癌にかかるかもしれないし、脳の血管がプツンと切れるかもしれない。コロナウィルスだけ、そこまで特別に警戒する必要はないと思います。

もちろんそれでも感染しないように気をつけた方がいいと思いますが、それでも感染する時は感染します。
もし感染してしまったら「溺れている」と自覚して良いと思います。ただし、本当に溺れた時には藁を掴んでも助かりません。
そういう場合はきちんとした治療を受けるべきです。もしくは症状が治るまで、家で安静にしているべきです。

 

社会情勢が乱れている時、個人個人が抱く「恐怖心」「正義感」「猜疑心」などの感情はつけこみやすい弱点になります。
そのような感情でパニックになっている人は、詐欺師、カルト宗教、マルチビジネスなどで儲けようと思っている人たちにとって、絶好のカモです。そして現在はそういうカモが増える時期です。舌なめずりしている悪人はたくさんいます。
もし騙された場合、金品、健康、友人、仕事、などたくさんのものを失います。
そしてそれらは失ってしまったが最後、二度と取り返せなくなります。

 

もし今、何かの決断をしようとしているなら、一旦外に出て近所の公園をブラブラと歩いてみるなどしながら、もう一度よく考えてみてください。
少しでも怪しいなと思ったなら、おそらくあなたは騙されています。
あなただけではなく家族や友人で、騙されそうな人がいたら、話を聞いてあげるのも良いかもしれません。
まだしばらく“コロナ・パニック”は続くと思います。
皆さん、ぜひ落ち着いて、よく考えてから行動するようにしてください。

 

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