【一方、支援者の本音は】
私はライターでもあるので、支援者の本音を取材してきました。
色々な事業所さんへの取材の中で少なからずあがった声は
「支援に入ったとしても、親御さんが怒ってばかり、ケチをつけてばかりなのでやる気をなくす」
「そういった家庭の場合は、必要最低限のことを済ましたら1分1秒でも早く帰りたい」
「スタッフを守るためにも、そういう家庭の支援は引き受けない」
「入れるスタッフが限られてしまう。その結果、支援をしたくても支援ができない状況になる」
というものでした。
まず移動支援や家事支援に入ってくれるヘルパーさんたちにきちんと敬意をもって接しましょう。
周囲を見回しても「自分の子を守らなければ!」と行政や学校などに、ファイティングポーズで挑んでいる親御さんは多いと思います。
だけど、相手も人間です。そして、それぞれの人で知識にも経験にも差があります。「怒る」のではなく「説明する」、「怒鳴る」のではなく「冷静に客観的に伝える」、これは子の支援体制を築く上でとても大切なことだと思います。
怒りをぶつけることの最大のデメリットはこれだと思います。支援が必要なのに、必要な支援が受けられない。結局、苦しむのは自分自身だし、子供ですよね。当然、お子さんや当事者の方は自分自身を守るためにも「これだけは許容できない!」ということは毅然と伝えるべきです。ですが「言い方は考えましょう」と思うのです。
お互いに人間だから、自分が傷つくことを言われたら支援者側も傷つきます。
「怒り」という形で「気持ち」を伝えると内容よりも「怒りをぶつけられて不快だった」という「気持ち」が先行して、内容にスポットが当たらないと思うのです。