全体的に明るいトーンで描かれていますが、「望の1学期」のエピソードは発達障害あるあるで悲しいものがあります。1学期は面白がられて人気者だけど、3学期になる頃には、失言や喧嘩の繰り返しでクラスで孤立してしまう。
コミュニケーションの問題というと、ADHDの人にはあまり感じたことがなかったのですが、衝動性から失言を繰り返せば、そりゃ孤立しますね。
そして、確定申告の手続きも書類作成も大の苦手でできない松田さんですが、漫画の冒頭から登場する「彼女」が代わりにやってくれています。
発達障害の方の取材を通じて「発達障害でもHAPPYに暮らせるか否か」は、多分に障害特性を理解して受け入れてくれるパートナーの有無だなと思いました。
実際に私自身も理解者ができてから、ずいぶん精神的に楽に暮らせるようになりました。障害を持っていても楽しく暮らせるかは、理解者と環境調整次第だと私は思います。
新型コロナウィルスでstay homeしている方が多いと思いますが、その間にコロナ後に向けて環境調整にトライして新たな一歩を踏み出すのもいいですね。
おすすめの一冊です。