共感覚者の彼女の人生~多数派とは異なるユニークで厄介な認知・記憶様式~

【カンニングがばれて勉強に目覚める】
「小学生の頃は今思うと変わった子でしたね。折り紙と運動が大好きで
教室では折り紙を、放課後は男の子たちと一緒にサッカーをしているような子でした。
女の子らしい遊びはしたことがありません」
発達障害の傾向がある人が、性的違和感を持つことは珍しくないが
彼女は特に違和感なく、興味の方向性が男の子の好きなものだったというだけで
性自認は女性、性対象は男性だという。
しかし、女の子っぽい服装は望まず、いつも半ズボンを履いているような子供だった。
そんな彼女は小学生の頃、全く勉強せず、いわゆる落ちこぼれだった。
「ある日、カンニングがばれてしまったんですね。
それを指摘されたことが悔しくて、情けなくて。
そのことを機に塾に通って猛勉強しました」
今でもその出来事は彼女の心に傷を残しているようで
頬を赤くしながら、少し早口でそう言った。
その話を早く切り上げたかったようなので、小学生以降の話を聞いた。