【彼女の家での疑似家族生活とその終わり】

彼女の家庭も様々な事情を抱えていた。
離婚した兄の子供は、名波さんが面倒をみていた。小学校2年生の双子だった。その2人の子は今年、大学生になる。それだけの年月、一緒に暮らした。
しかし、気丈な彼女だったが、父のガンの発症や兄家庭のトラブルで精神を病んでいった。
ストレスから帯状疱疹や円形脱毛症というには、あまりにも広範囲に脱毛してしまった。
「出て行って欲しい」と言われたのは、おととしのことだった。1年間の期限を与えてもらい、名波さんは新しい居場所探しをスタートした。
「死ぬから出ていくんじゃなくて、1年間頑張ろうって居場所を探そうと思いました」
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

