そういう単純なカテゴリ・レッテルに縛られている人が、自分の頭の中で何を考えたって呪縛から抜け出ることは難しい。
ただ、例えばホームレスの人、何人かと話してみたら、すぐに考え方は変わると思う。
「自殺しようと思ったけど死にきれず、そのままホームレス生活を続けているおじさん」
「暴力団員で覚醒剤で刑務所に入ったが、出てきたら組がなくなっていてホームレスになった人」
「鳶職で腰を痛めてしまって、夫婦で上野公園に住み始めた人たち」
全員僕が話を聞いたホームレスの人たちだ。
みんなホームレス生活をしているのは同じだが、考えかたも、歩んできた道も、これから進む道も、全然違う。
そうやって、話を聞いた後にはなかなか、
「ホームレスの命はどうでもいい。どっちかというとホームレスっていないほうがよくない? 正直邪魔だしさ」
とは言えなくなると思うのだが。
どうだろうか?
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