
野田さんが開発に関わってきた乙女ゲームは、複数人の男子が主人公に求婚する恋愛ゲームで、ピーク時は、ひと月5億円の売り上げがあったという。アニメ化や、2.5次元舞台化など、ゲーム以外のエンタメでもファンを獲得していった作品だけに、ユーザーが楽しんでくれるイベントの制作に、日々追われていたという。
「男性の自分としてゲームを楽しみたいという女性が、トランスジェンダーやノンバイナリーかというと、自分を含めてよく分からない。女性の気分が多めの日だったり、男性の気分が強い日だったり、コロコロ変動もするのでハッキリ決められないという人もいる。
それなので、ノンバイナリーかもしれませんね。性別をハッキリさせたくないという気持ちは、ゲームをプレイするときだけに限定されることもあるでしょうし、日常的にある人もいます。それでも女性の感性は、強めだからでしょうか。華やかで美しいものを見ていたい気持ちがあるので、男性×男性の物語の絵は、キラキラとしていて耽美なものやスタイリッシュなものが好まれます」。

ゲーム制作現場では、ユーザーが感じている、性の問題を最も大事にしていきたいという。
余談だが、BL系乙女ゲームでは、どういったイベントが一番稼ぎに、おっと人気があるのか聞いてみた。
「やはり推しメンを脱がせるイベントですね!ガチャをしてもらうゲームです。温泉宿で脱がせるとか、文化祭やキャンプ場で脱がせるとか、季節に合わせてイベントも様々です。エロに人気があるのは、性別は関係ないですよ。みんな大好きです♡ 脱がせて損がなかったと感じさせるものを、どんどん打ち出していこうと日々考えていってました」
こう言って、野田さんはおススメの乙女ゲームを、私に勧めてくれた。
私は、ほとんどゲームをしたことがない素人なため、ゲームの進め方もわからない。
そう言うと「今後、そういう層も取り込んでいきたい。素人さんの意見も聞いてみたい」と、チュートリアル版を勧められ、ログインしてみた。
BL乙女ゲームおもしろい!
退屈させない展開がありつい、つい時間を忘れてしまった。気がつくと真夜中になってしまった。息子(23歳)が私の部屋に入ってきて、「お母さん乙女ゲームやってんのかよ。引くわ―」と言われたが、エンタメを楽しむのに年齢は関係ない!
性別も関係ないのだ!
その面白さは、プレイ中に自分が何者かであるかを忘れさせてくれるところだ。女でもないし、母でもない、中年でもなくなる。いきなりBL乙女ゲームのマジックを見せつけられたのだった。

