田口 上間さんがご自身の経験から
悩める親御さんや子供たちに伝えたいことはありますか?
上間 そうですね。
まず、お母さんに伝えたいことは3つです。
まず1つ目は、“子育てにこうしなければいけない!”と
他人が決めた正解はないということ。
2つ目は、自分がムリなくできる方法で、子どもの特性にあっていれば
どんなかかわり方でも大丈夫ということ。
そして、3つ目は、子どもが問題を起こした際に
どんな風にしたらいいかということについて。
子どもは、成長途上ですから、時に、色々な困難にぶつかることもありますよね。
でもそれは、お母さんがいけないとか
何かを間違えたから起こるのではなく
問題が起きる時は起こるべくして起こるもんなんです。
「そういうもの」ということ。
先ほども言いましたが、どんな経験も
そこから糧や学びを得られれば
全部、自分たちの財産になります。
ですから、必要以上に自分の子育てを責めずに。
でも、何かこれがいけなかったかなと思ったら
そこから軌道修正して
“どうするうまくいくかな?” “どうすると解決するかな?” “どうなるといいかな?”
そんな発想で、未来をここから新しく作っていって欲しいということ。
そして、悩める子ども達に伝えたいことは
今言ったことに加え、今、何かにつまづいて立ち止まっていたとしても
必ず「これを乗り越える力は、あなたの中に備わっている」ということですね。
本当に、人ってすごくって。
自分でも気づいていないようなすごい力を、誰もが持っています。
私は、普段、色んなしんどい経験をしてきた子ども達に関わっていますが
「過去や今に関係なく、人ってどんな瞬間からでも変わっていける!」
そんな大きな成長を見せてくれる子ども達にたくさん出会ってきました。
もし、今、これを読んでいるあなたが
“自分にはそんな力全然ない!” と心から信じているようだったら
それはすごいチャンスです!!
だって、これから、そのすごい力が出てくるということですから。
その自分のすごい力を引き出すには
まず、今の自分の全てに〇をつけること。
自分のできる、できない、好き、嫌い
そのすべてに OK を出していくことですね。
そうやって、自分のありのままに許可を出して
何がどうなるなんて損得抜きに
自分のやってみたいこと、好きなこと
何でもいいのでやってみるといいと思います。
そんな気力さえ沸いてこなければ、ただ生きているだけでも OK。
いつか流れが変わる時がきますから。
あなたなら、大丈夫。
応援しています。
※内容は取材当時(2019年8月)