※3月3日(火)現在、新型コロナウィルスの影響により
対面による取材が難しいケースがございます。
今回の取材はzoomにて行いました。
【クローズ就労してきた女性】
パソコンの画面越しに写った会社社長(村上氏 50歳 仮名)
は疲れ切った表情をしていた。
村上氏は白髪交じりの短髪に、無精ひげを生やし
「私の本意は障害者雇用を防ぐことではない」
と取材に応じることに最後まで迷っていた。
村上氏は関西地方の某区にて、webライター6人
デザイナー4人を抱えるweb関連の企業を経営している。
人手不足の際には、外注のライターやwebデザイナーに仕事を発注もする。
大手のランサーズやクラウドワークスを始め
プロから素人まで、ライティングの仕事を発注している
個人事業主は無数に存在する。
「彼女が応募してきたのは、SOHOサイト経由でした。
契約している3年は外注ライターである彼女を
必死にサポートしてきたつもりです」
深いため息をついた村上氏は、パソコン越しに煙草をふかし始めた。
そんな彼は、外注ライターのAさん(30代女性)との
契約解除を巡るトラブルで、抑うつ状態と診断された。
精神科でそう診断を受けたのは1か月前だった。
「Aさんとの契約解除でもめていた1か月半は眠れない日々が続きました」
今でも精神科で抗うつ剤と軽い睡眠薬を処方されている。
そんな村上氏の会社でいったい何があったのかを聞いてみた。
Aさんはクローズ(障害を隠して)で応募してきた外注スタッフだ。
「外注ライターと顔を合わせる機会はないですね」
契約もSOHOサイトを介して行えば、ネット上で完結してしまうという。
創業してから10年。
細々ながらも安定した経営をしてきた。