「発達障害治します」自称カウンセラーにご注意! ~不安に付け込む悪徳ビジネス~

お役立ちコラムそのほか

■子育ての経験だけでカウンセリング

アトピービジネスと同じで、藁にもすがりたい親の気持ち付け込んで、高額な費用を取るセッション、カウンセリングには気を付けた方がいい。

 

特に最近”発達障害”がクローズアップされてきたせいか、発達障害の子を持って悩んでいる親をターゲットにした「発達障害治します」の書き込みも目に付く。

 

8050問題、内閣府ひきこもりの40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。このことで「引きこもりから救い出します」のビジネスも、同様に横行しはじめているようだ。自称カウンセラーも「善意でやっている」と思っているのでなお厄介だ。

 

 

■鶏が先か卵が先か?

ある自閉症の子を持つ親が、同じ障害児を持つママ友から「○○さんのセッションを受けたら通常級に入学できた!」と耳にした。(“通常級に行く”ことをゴールにすること自体が甚だ疑問で、手厚い特別支援教育を受けた方が、その子にとっては幸せなこともあるのに…)

 

鶏が先か卵が先かで、もしかして元々通常級でやっていけた子だったのかもしれない。友達の話を聞いてその親御さんは「わが子もそうなるかも!」と夢見て必死だった。でも、通常級に馴染めず支援級に通うことになった。母親は自称カウンセラーを責めるのではなく「うまくいかなかったのは私のせいだわ」とは自らを責めた。

 

家電が取扱説明書通りに動かなかったら、顧客からクレームがくる。でも、子育てはそうではない。子どもが幼いと見えない将来に不安が募り「今のうちになんとか親が頑張り、子どもにも努力させれば必ず変わる」と鼻息が荒くなり、期待するのも無理からぬこと。

 

そんな心の隙間に入り込まれ、専門用語を使われ心奪われるかもしれないが、発達障害ビジネスに飲み込まれ、莫大なお金を散財することのないように冷静な姿勢になってほしい。

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