その間、娘の私は精神科や行政に相談をしました。だけど、本人が否認している限り、支援につながることは難しい。
前頁で書いたようにお金を貸さなくなると、家に何かと用事を作って遊びにくるようになりました。その際に食費に困っているので、息子の買い置きのお菓子をくすねて食べてしまう。大人の私は見て見ぬふりでしたが、自分のお菓子を取られる息子にとり、許せることではなかった。
ある日
「じいじは大人なのにどうして僕のお菓子を取るの?それは僕のお菓子だよ!ママが買ってくれた僕のお菓子なのに何で食べちゃうの?」
息子は父に迫りました。
父は形相を変え、小学校1年生の孫にむかい
「このやろう!泥棒みたいに言いやがって!誰がおもちゃ買ってやってると思ってるんだ!二度とお前と遊んでやらないぞ!!」
と言いました。
その時に、子どもへの影響を考え、縁を切ろうと決めました。
だけど、親子です。
「自分は薄情なのか」
「世間ではアルコール依存症の人の家族に対し責めたらだめだというじゃないか」
とかなりの葛藤がありました。