樹海の中で財布やカバンが捨ててあるのを発見することも良くある。同じ場所にいくつもバラバラと落ちていることもあった。どれも使用感があり、中身は現金が抜かれている。置き引きなどで盗んだ財布、カバンの中身を抜いて樹海に捨てたのか? と推測するが、わざわざ樹海まで捨てに来るか? という疑問は残る。中には自殺死体が持っていた財布を盗み中身を盗って捨てたものもあるかもしれない? と思うとゾッとする。
樹海にキャンプに来た人が色々な物を残していくケースも多い。岩を組んで窯を作り、火を焚いて料理をして、そのまま鍋や皿など全部放置して帰った跡もあった。しかも大型のテントもそのまま残してあった。
最近ではソロキャンプが流行っているが、樹海の中で焚き火を起こすのはやめておいたほうが良い。樹海は基本的には湿気っているが、季節によっては枯葉が乾燥している時もある。万が一燃え広がったら、取り返しのつかない事態になる。 自殺者(自殺志願者)が残していったテントもある。樹海でしばらく過ごした後に、決意を決めて自殺をする場合もあるし、死ぬのはやめて帰る人もいる。前者の場合は基本的に死体を回収に来た警察が回収する。
ただ、意外と雑な場合も多く、いろいろ置き去りにする場合も多い。樹に結わえられたロープ、自殺解説本の切り抜き、地図、ロープの結び方の本などが落ちているのを見つけたことがある。エッチな枕カバーや、アイドルの雑誌を持っていた人もいた。最後の心の支えがこれか……と思うと寂しくなった。