■支援級がある小学校で
支援学級が併設されている小学校、車いすで知的にも重度のDさんがいた。親の意向で通常学級に通っていた。「車いすで知的障害があっても通常級で学んでいます」の美談として新聞に掲載されていた。この学校の支援学級ではDさんよりも障害の軽い子が大勢学んでいた。「あれって親の満足だよね。本人は言えないからね、ある意味教育虐待だよね」と支援学級の保護者が話していた。
■インククルーシブ教育の拡大解釈
障害のある子とない子が共に学ぶインクルーシブ教育の考えは素晴らしいが、これが拡大解釈されて、教育現場すべてを混ぜこぜにするのは果たして本人のためになるのか?本人に適した教育環境で学ばせることが将来の幸せや成長につながるのではないかと感じる。
今は親の希望が最優先されるので
・通常学級に発達障害の子、知的障害の子がいる。
・支援学級に排泄の自立が出来ていない重度の子がいる。
・支援学校に知的に軽い発達障害の子がいる
という状況になっている。
担任はこの環境で保護者から「うちの子にあった指導をしてほしい」と要求され、指導が困難になり疲弊している現状もある。