「ホームレス=怠け者」
「生活保護受給者=サボる卑劣感」
という妄想情報に基づいたレッテルはとても貼りやすい。
その他の大事な複雑な情報は全部抜け落ちて、単純化された情報だけが残る。
そこにヘイトが生まれる。
「いやいや、そんなオーバーなことじゃないでしょ!!」
と思う人もいるだろう。
だけど、これは
「ユダヤ人は悪だ」
「精神障害者は不要な存在だ」
として、大虐殺を行ったナチスととても近い考え方だ。
韓国人に対して強烈なヘイト感情がある人に話を聞いてみると、根っこの部分にはとても幼稚な単純化された情報があったりする。
ヘイトが高まると、実際に攻撃する人も出てくるだろう。
それは暴力を振るう人にとっては「正義の暴力」だ。「正義の暴力」はホームレスにも振るわれる。
僕は20年ホームレスを取材しているが、多くのホームレスが暴力を受けている。
寝ているところを蹴られたり、家の中に花火を打ち込まれたり、石を投げつけられたり。殺人にまで及んだケースも少なくない。
『雑なカテゴライズ』『雑なレッテル貼り』が原因の一つなのは間違いがない。
犯人は決まって
「彼らはいらない人間だから攻撃した」
と言うからだ。
ではどうすればいいのか?