感覚過敏と感覚鈍麻で体調悪化|発達障害者の就労の「目に見えない」困難

インタビュー日本語

感覚過敏があると、蛍光灯がまぶしく感じる人もいれば、生活音が耐えられない人もいる。感覚鈍麻があると、寒い日でも寒いと感じない、骨折をしても痛みを感じずに気づかない人もいる。発達障害者にとって、感覚過敏・鈍麻の問題は、仕事の作業そのものよりも生活のさまたげになるケースがある。しかし、それは健常者からは理解されにくく、見えない障害だ。理解が得られずにサボっている、だらしないなどの評価につながるケースもある。

 

そんなリュウ太君には長く付き合っている彼女もいる。その関係にも、前回書いた「報告・連絡・相談(報連相)」の練習が役に立っている。

「報連相の訓練をしたことが、人と会話をできるようになることにつながっていったと思うんですよ」

リュウ太君は女の子と話すときに、何をしゃべってもいいか分からないことはなかった。女の子に質問することで会話ができた。会話の共通点を見つけるのに、質問をしていった。

リュウ太君本人も「女の子と出かけた時に、女の子はオレの話を聞くよりも、自分の話をしていたほうが安心できるんじゃないかと思った。女の子と話すことは割とスムーズにできた」と言っていたという。

 

恋愛が苦手な発達障害当事者の人は多い。恋愛や結婚だけがすべてではもちろんない。だが、女性からの拒否を「世間からの拒否」と受け取って、ひきこもる当事者もいる。そういう面からも小さい頃からのコミュニケーションの経験は、非常に大切だ。

 

かなしろさんはいう。

「コロナ禍で今後、働く場所が見つからず厳しい人も多いと思うんですよ。

弱い者から切られていくかもしれない。

そんな人にはしばらく踏ん張って欲しいと伝えたい。

コロナ禍の期間に、色んな専門的なことをオンラインで学んでいって欲しい」

実際に、現在、生活に困窮しているのは弱者だ。だが、この時期にいかに前向きに自分ができる努力をしていくかどうかで、アフターコロナで大きな差が出るだろう。

 

筆者の子も発達障害グレーゾーン児だが、先の見えない育児が少し明るく見えた。そんな思いで取材を終えた。

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