しかし、自分で症状を把握し対処法を知っていると知っていないのでは、暮らしやすさも格段に変わってくる。笑歩さんの動画では、補聴器やノイズキャンセルといったアイテムのレビューも公開している。
終わりにAPDの方と接するとき、どのような配慮があれば望ましいか聞いてみた。
笑歩「ゆっくり喋ってほしいです。それから話に目的がないと理解できないので、先に目的を言ってくれるとわかりやすいです。わかりやすく簡素に。私の場合、ASDの特性的にも結論ありきで話していただけるとありがたいですね」
なみし「APDの聞き取りづらさは、ワーキングメモリの働きとも関係しているのではないかと考えられています。一度にいくつものことを記憶しておくことが難しい。ですから、仕事の指示や重要なことは口頭での説明だけでなく、視覚で確認できるモノを残していただけると助かります」
聞こえているのに聞き取れない。声を言葉として理解できない。日本のAPD人口は極めて低い。しかし、APD自体の認知度が低いことにより、診断に繋がりにくい側面があるのだろう。
聞き取り困難に悩まされている方、APDの症状に覚えのある方、ぜひ一度、笑歩さんの動画を視聴してみてほしい。大変わかりやすく、NHKでも取り上げられている。
また、笑歩さんはYouTubeで情報を配信する他、LINEにてAPDについて個別で質問に答えている。相談してみるのもいいかもしれない。
今回、お話を伺ったなみしさんは、今秋手話パフォーマーだけを集めたライブイベントを東京都内にて開催予定だ。
また、近年、手話で歌うことの楽しさを知りたいという方が増え、手話パフォーマンスの個別レッスンも行っている。興味のある方は下記メールにてご連絡を。
sign.734.performer@gmail.com
なみしさんには、ADHDについてもインタビューさせていただいた。インタビューの様子は、また後日ご紹介しよう。