保護猫を飼う方法や条件とは?さくらねこってどんな猫?| 元祖猫商・丸山店長に聞いてみた

インタビュー

保護猫を飼うにはどうすればいい?

 

「里親を募集しているサイトだったり、譲渡会を利用してお迎えするのが一般的です。インターネットで検索するとそういったサイトがたくさん見つかると思います。私は10年前から保護猫活動をしているのですが、ここ数年保護猫について周知が広がり、最近ではホームセンターやデパートなど、譲渡会のためにスペースを開放してくださる企業や団体も増えてきました。SNSやWEBサイトを見て、実際に猫ちゃんに会いに行って、お迎えするのが一番早いのではないでしょうか」

 

コロナ禍の影響で譲渡会の開催自体は減少傾向にあるそうだが、オンラインでのお見合いなどが活発化しているらしい。また、保護猫を引き取る際の条件についても伺ってみる。いくつかの審査をクリアしなければ、保護猫を迎えることは難しく、そのハードルの高さが、しばし話題に上ることがある。一体どういった条件があるのだろう。

 

保護猫を引き取るための条件とは?

 

「里親になるための条件は、保護猫活動を行なっているその団体だったり、活動をしている方個人の価値観によって変わってきます。たとえば、一人暮らしの方にはお譲りできない、結婚されている方が良い。様々な基準を設けている場合がありますが、それぞれ基準が異なるので、条件が合う団体や個人の方を探してみると良いでしょう。

 

条件が厳しいという情報が一人歩きしていますが、それにはそれなりの理由があります。体調が安定していない子猫だと長時間の留守番が難しい。病気があったり、怪我をしていたりすると頻繁に病院に連れていく必要がある。だから、一人暮らしの方にはお譲りできない。逆に昼間は殆ど寝ているような大人猫なら、一人暮らしの方でもお迎えできる可能性は高いと思います。条件は猫ちゃんによっても変わってきます。

 

私の場合は、猫エイズ、白血病の血液検査やワクチン、避妊去勢手術などこれまで猫ちゃんににかかった医療費を負担していただけること。収入が安定していて、生涯猫ちゃんの面倒を見てくれること。先にお話ししたように猫ちゃんの状態によって、それぞれに条件を決めています。

 

本当に信じられないことなのですが、引っ越し先が猫が飼えない物件だからと、捨てていってしまう。そういった方も少なくありません。保護した側としては、猫ちゃんに絶対に幸せになってほしい、辛い思いをさせたくない。そうした思いから、ハードルが上がってしまう場合もあるのでしょう」

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