保護猫を飼う方法や条件とは?さくらねこってどんな猫?| 元祖猫商・丸山店長に聞いてみた

インタビュー

 

2011年より10年以上もの間、地道な活動を続ける丸山店長。その甲斐もあってだろう、10年前より猫の殺処分は徐々に減少している。それでも年間に43,000 頭の犬猫が殺処分されているのが現状だ。

 

こうした現状を打破すべく、丸山店長は、猫を救うための新たな活動を始めた。

 

猫動画を見るだけで猫のしあわせにつながります♪

 

丸山店長が始めたのは猫動画を配信するYouTubeチャンネルだ。動画チャンネルのタイトル通り、収益は全て猫のために寄付される。

 

また、動画で紹介されている工事現場で瓦礫の下敷きになってしまった猫、ぴいこちゃんを支援するグッズの販売も行っている。支援グッズの第一弾は「ぴいこちゃんクッキー」。売り上げの1割がぴいこちゃんへの支援金として寄付される。手術は成功し一命は取り留めたものの、ぴいこちゃんは目も見えず、匂いもわからず、音を聞くこともできない。そのため、定期的な通院や検査が必要で、寄付金はそんなぴいこちゃんを支えるために使われる。

 

ぴいこちゃんクッキー

ぴいこちゃんクッキー

 

東日本大震災で被災した猫を救うために

 

どうぶつ基金への寄付や保護猫活動を始めたきっかけを尋ねてみる。

 

「一番大きいきっかけは2011年の東日本大震災です」びっくりして窓から逃げてしまったり、家の中にはいるけれど飼い主が避難所に行って取り残されてしまったり。そうした猫や犬などの存在を知り、心を痛めた丸山店長は、自分でできることで何かをしたいと考える。

 

「禁止地域のギリギリまで行って猫ちゃんを保護して飼い主を探したり、ご飯をあげたりと現地でそういった活動を行っている人の存在も知りました。私も現地に行って猫ちゃんの助けになりたい気持ちはありました。けれど、私の家にも猫ちゃんがたくさんいるので、この子たちを置いて現地に行くことはできません。それで、私にも何かできないかと考えたときに、やっぱり一番はお金だと思いました。

 

でも、私一人が寄付をしたところでたかが知れています。そこで、丸山商店のメルマガで被災した猫ちゃんのために寄付をしたいと考えていることを発信しました。すると、私と同じように猫ちゃんのために何かしたいとの声が多く上がりました」丸山店長は、声を上げてくれた猫好きの皆さんの寄付金をまとめて現地に送り届ける。それから10年、丸山店長は売り上げの一部をどうぶつ基金に寄付し続けている。

 

今後の活動について

 

「今現在考えているのは、保護した猫ちゃんたちが快適に暮らせるシェルターを作ることです。一匹でも多くの猫ちゃんを保護して里親さんを見つけてあげたい。でも、一番はそんなシェルターが必要のない世界になることを目指したいです。

 

一匹でも多くの猫ちゃんを幸せにするために、活動をもっと広げていきたい。けれど、個人では限界があります。私は東京都の板橋区在住なのですが、ご近所の方で活動を応援してくれる方、サポートしてくださる方を探しています」

 

丸山店長の活動を応援したい、活動に興味がある。そんな猫好きの方がいらしたら、ぜひ、保護猫&猫雑貨「ねこまる」のDMより丸山店長に連絡してみてほしい。

 

もうひとつの顔はちくわぶ料理研究家!?

丸山店長,元祖猫商

実は丸山店長、ちくわぶ愛満載のちくわぶ本「ちくわぶの世界」著者であり、日本で唯一のちくわぶ料理研究家として知られる人物でもある。「マツコの知らない世界」や「ぶらり途中下車の旅」などTV番組にも出演している。ちくわぶ料理研究家としての活動も10年前より行っているのだそう。猫についての著書も出版を予定している。

 

幼少期から様々な動物を飼っており、子どもの頃は『ムツゴロウ王国』で働くのが夢だった。そんな、動物大好きな丸山店長。「猫ちゃんが好きという方はたくさんいらっしゃいます。けれど、さくらねこであったり、日本の犬猫の殺処分の現状だったり、こういったことは、あまり広くは知られていません。この事実を多くの人に知ってほしい。一人ひとりがこの事実を受け止め、意識すれば今の現状を変えていけるのではないでしょうか」

 

人間の命も猫の命も同じ一つの命。猫だから殺していいなんてことは、本来ならば絶対にあってはならない。出産しなければ、猫が増えることはなく、殺処分する必要もなくなる。よって、飼い主のいない地域猫に対し、不妊去勢手術を行うことが、殺処分ゼロ実現への近道となる。こうした事実を広めるべく、10年という歳月をかけ、今尚、幅広く活動する丸山店長。アニスピホールディングスを母体とするあいである広場としても、この問題にはしっかりと向き合っていきたい。

 

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